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製品紹介

EBスプリンクラーに関する研究資料をご紹介します

ソフトウェア研究所の自社製品となる農業用自動灌水装置『EBスプリンクラー®』シリーズを使用した
作物育成に関する研究関連の資料をご紹介します。

自動灌水装置「EBスプリンクラー」の詳細はこちら


電源や水道設備のない場所でも利用できる
トマト育苗自動かん水システム

キャベツ成型苗に対応した自動灌水システムの開発

令和元年 尾瀬トマト栽培を振り返って


 

1. 電源や水道設備のない場所でも利用できるトマト育苗自動かん水システム(H27.ぐんま農業新技術)
電源や水道設備のない場所でも利用できるトマト育苗自動かん水システムを開発しました。
日射量と土壌水分量を測定し、自動かん水でき、苗のそろいが良く徒長を抑えた良質な苗を生産することができます。

仕組み

・日射量と土壌水分量を測定して、かん水コントローラが設定した条件で、自動灌水を行います。
・電源は自動車用バッテリーを利用し、ソーラーパネルから充電します。
・かん水は水中ポンプの圧力により、育苗ポット一つ一つに点滴チューブで行います。
システム概要図

特徴

・土壌水分が低くても曇天や雨の日、夕方には灌水しないようできます。
・少量多回数かん水により土壌水分の変動が小さく、夜間の水分を低く保つことができるため、苗のそろいが良く、
 徒長を抑えた良質な苗を生産できます。
・ポット育苗の水管理に要する時間は、慣行の手作業によるかん水と比べ、およそ9割削減できます。

かん水のイメージ図1
かん水のイメージ図2

群馬県農業技術センター 機械施設係

■出典
・著作者  :ぐんま農業技術センター 機械施設係
・資料名  :ぐんま農業新技術 電源や水道設備のない場所でも利用できるトマト育苗自動灌水システム(概要版含)
・作成日  :平成27年

本研究結果の詳細資料はこちら(PDFファイル)(別ウィンドウが開きます)


 

2. キャベツ成型苗に対応した自動灌水システムの開発(H.29ぐんま農業新技術)
夏秋キャベツ生産におけるセル成型苗の育苗に対応した自動かん水システムを(株)ソフトウェア研究所と共同開発しました。
本システムでは日射量と土壌水分量を測定して灌水することから少量多回数の灌水となり、土壌の過失や感想を防ぐことが
できます。また苗生育が早まり効率的にセル成型苗を生産できます。

自動灌水システムの構成、水分センサの設置法

自動灌水システムの構成、水分センサの設置法

自動灌水システムの稼働状況・土壌水分の遷移

自動灌水システムの稼働状況、土壌水分の遷移

利用効果

自動灌水システムにより育苗したセル成型苗の生育

利用上の留意点

・水分センサの設置にあたっては、トレイ中央部のセル側面に縦の切れ込みを入れ、そこにセンサを差し込むことで
 水分測定が可能となります。

・灌水点を土壌水分量15%、日射量150~200W以上、灌水時間帯を午前6時~午後3時とします。

・ただし、水分量(%)はその条件でのセンサの計測値であり、培養土や設置位置などにより変化しやすいため、
 実際の設置状況により、水分設定値を決める必要があります。

技術の内容・特徴

  1. 自動灌水システムは、灌水コントローラ、日射量計、水分センサ、電磁弁、貯水タンク、灌水装置(本試験では
    雨車:(株)誠和)、100V電源で構成される。
    灌水コントローラは、日射計とセル内の土壌水分量を測定し、設定した条件を満たしたときに灌水装置を自動で動作させる。

  2. 水分センサは取り扱いが簡便で、小型の誘電率式体積含水率計を利用した。セルトレイ(以下、トレイという)への
    設置にあたっては、トレイ中央部のセル側面に縦の切れ込みを入れ、そこにセンサを差し込むことで水分測定が可能となる。
    また、センサ基部をセルに密着させて、露出部分がなるべく少なくなるようにする。

  3. 現地調査の結果、生産農家は土壌水分量を7~25%程度で灌水しており(データ省略)、灌水点を土壌水分量15%、
    日射量150~200W以上、灌水時間帯を午前6時~午後3時とすることで、土壌水分量を15~20%で管理できる。

  4. 慣行の定時灌水(朝、昼)に比べて、少量多灌水の灌水となり土壌の過湿や乾燥が防げることから、苗の生育が
    4日程度早まり、効率的に苗を生産できる。また、苗の定植が早まることで収穫期も早まる。

ぐんま農業技術センター 高冷地野菜研究センター

■出典
・著作者  :ぐんま農業技術センター 高冷地野菜研究センター
・資料名  :ぐんま農業新技術 キャベツセル成型苗に対応した自動灌水システムの開発(概要版含)
・作成日  :平成29年

本研究結果の詳細資料はこちら(PDFファイル)(別ウィンドウが開きます)


 

3. 令和元年 尾瀬トマト栽培を振り返って(資料より一部抜粋)

本年の栽培技術のポイントと次年度対策

(1)定植時の土壌水分確保と物理性の改善

降雨を待ってマルチをします。土壌水分が確保できない場合はかん水後マルチをする。
定植後乾燥してしまった場合は、臨機応変にかん水を行い対応する。本年は、収穫が始まり高温が続き、
土壌の乾燥が続いたため、草勢が弱まったり、生育が停滞するほ場も多くみられた。
栽培年数の長いハウスでは、下層土に主根が張りづらくなっている傾向があり、サイブソイラーやプラソイラーなど
物理性の改善も必要。草勢が弱く、実割れ、しおれ、苦土欠症状の多いハウスは要注意。

不可差別の土壌の硬さ、トマト栽培圃場の土壌断面

(2)草勢維持管理(高温期のかん水対策)

対策①:着果負担を減らす。
    ⇒ 4~5段目の摘果 ⇒ 茎葉に養分を十分に送る
対策②:高温期は、少量づつ毎日かん水
    ⇒ 少量かん水が可能なチューブに交換
    ⇒ 水源が水不足の場合は、なるべく少量多回数にする
    ⇒ 毎日かん水した人は、不着果・不受精が少なかった。

点滴チューブ

利根沼田農業事務所普及指導課 尾瀬係

■出典
著作者  :利根沼田農業事務所普及指導係
資料名  :令和元年尾瀬トマト栽培を振り返って(実績検討会資料)
作成日  :令和元年 12月19日
引用ページ:5~6ページ

弊社による見解

資料の内容より、トマトの育苗栽培をはじめ、定植栽培にも「EBスプリンクラー」による自動灌水が有効であると考えられます。

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